常設展
第3期展示
- 日時
- 2012年10月27日(土)〜2013年1月27日(日)
- 場所
- 常設展示室
詳細
岩手の漆芸文化に長く貢献してきた古関六平の作品を特集します。
また、松本竣介・舟越保武展示室にて、松本と親交の深かった画家麻生三郎の特集展示を行います。
古関六平《春秋》2004年
特集:古関 六平
今期の常設展示室では、平成23年度の新収蔵作品紹介の第2弾として、漆芸家の古関六平(1918-2011)の作品を中心に展示します。大正7年に秋田県で生まれた古関は、秋田県立川連漆器工業試験場講習所で学んだ後、福島県の漆芸家津田憲二のもとで蒔絵の修業を積みました。その後、岩手県工業試験場に在籍しつつ、伝統的な秀衡塗や浄法寺塗に現代的なデザインを盛り込んだ独自の作品を多数発表し、昭和63年には勲五等瑞宝章を受章、同年に岩手日報文化賞を受賞します。
岩手の伝統的な工芸である漆芸作品の収集・展示は当館では初であり、深みのある色彩や光沢のある滑らかな表面がその大きな特色と言えるでしょう。岩手の漆芸の発展に大きな貢献をした古関の作品が持つ、色鮮やかな流紋や華やかな蒔絵の魅力をお楽しみください。
常設展示室
古関六平《波動》
古関六平《静転》
古関六平《春秋》
古関六平《潮冴える》
ケイト・トムソン《Moon Dance》
会期中に一部作品の入替えがあります。
萬鐵五郎展示室
代表的な油彩作品に水墨画を加え、萬鐵五郎の生涯を通じた画業を紹介します。
萬鐵五郎
《赤い目の自画像》
《薬罐と茶道具のある静物》
《地震の印象》
《男》
《窓》
《水着姿》
会期中に一部作品の入替えがあります。
松本竣介・舟越保武展示室
企画展「生誕100年松本竣介展」の巡回期間中、松本竣介コーナーにて松本と親交の深かった画家麻生三郎の特集展示を行います。
会期:2012年4月10日(火)-2013年1月27日(日)
また、舟越保武コーナーでは、舟越の戦前の貴重な彫刻から晩年の代表作までを展示します。
舟越保武
《原の城》
《聖セシリア》
《ダミアン神父》
会期中に一部作品の入替えがあります。
松本竣介の作品は、「生誕100年 松本竣介展」に出品中です。
「生誕100年 松本竣介展」は
島根県立美術館 2012年9月29日[土]-11月11日[日]、
世田谷美術館 2012年11月23日[金]-2013年1月14日[月]
への巡回展示となります。
常設展 2012年 第3期展示 作品リスト(4.1MB)
■ 関連イベント
- ワークショップ「歴史的絵画技法とは何か-イタリアの絵画技法を実例にして-」/ 2012年12月8日(土)10:00-16:00
- 講演会「絵画を解釈するための基本的考察-イタリア絵画を実例にして-」/2012年12月9日(日)13:30-15:00