岩手県立美術館

特別展示

菅木志雄「揺らぐ体空」

日時
2024年10月3日(木)ー11月24日(日)
会場
グランド・ギャラリー、光壁前、屋外展示スペース

詳細

2005年に当館のために制作された菅木志雄のインスタレーション作品を再展示します。グランド・ギャラリーや屋外展示スペースの大空間を活かした3点をお楽しみください。
 
  会期:2024年10月3日(木)ー11月24日(日)
開館時間:9:30ー18:00(入館は17:30まで)
 休館日:月曜日(10月14日、11月4日は開館)、10月15日、11月5日
 観覧料:無料

 当館の所蔵作家で日本を代表する現代美術家の菅木志雄(すが きしお)は今年80歳を迎えました。菅は1960-70年代の日本の美術動向「もの派」の中心的な作家として活躍、もの派の活動が終息した後も今日までその制作姿勢を変えることなく作品を作り続けています。
 当館では2005年に菅木志雄を迎え、小企画展「揺らぐ体空」を開催しました。「ものごとは不確かである」というテーマの下、菅は館内のグランド・ギャラリー、光壁前、屋外展示スペースの3カ所に、それぞれの空間に合わせた巨大なインスタレーション作品《揺間》、《集向》、《散立》を制作しました。
 これらの作品を構成する素材は、石や木、金属、ビニール、釣竿等、私たちの身近にあるものです。菅はそれらに極力手を加えず、空間に置いて組み合わせています。あらゆるものは関係性を持つという考えを制作の基本とする菅の作品は、ものの在りようや、ものともの、ものと空間との関係を見る者に考えさせます。
 発表から約20年が経った今年、当館では「揺らぐ体空」の3点を再展示し、改めて菅の仕事に注目します。これらの作品は当館の空間でしか見られないものです。ものと空間を独自の哲学によって深く掘り下げた菅による、大迫力の作品を是非この機会に美術館でご体験ください。
 

菅木志雄《揺間》2005年
岩手県立美術館蔵
installation photo by Kenji Takahashi
ⒸKishio Suga

関連イベント

【まるっと楽しむアートイベント2024 ―どんどん!ワクワク!現代美術】
11月3日の文化の日は美術館へ!
座談会やワークショップ等、現代美術に親しむ様々なイベントをご用意しています。
 
座談会「岩手の現代美術 ―菅木志雄から考える」
出演:小笠原卓雄氏[現代美術家・当館所蔵作家]
   長谷川誠氏[現代美術家・当館所蔵作家]
   藁谷収[当館館長]
時間:14:00-15:30(開場13:30)
場所:ホール
定員:100名(先着順)
※参加ご希望の方は、直接ホールにお越しください。

当館普及スタッフによる子ども向けスペシャルギャラリートーク
対話型鑑賞で菅木志雄作品を楽しく巡ります。
時間:10:30-(30分程度)
対象:小学生以下(保護者の方もご参加いただけます)
定員:10名(先着順)
※参加ご希望の方は直接グランド・ギャラリー特設受付にお越しください。

当館学芸員による作品鑑賞ツアー特別編(学芸員講座2)
学芸員が館内各所に設置された作品の解説を行います。
時間:11:00-(40分程度)
定員:なし
※参加ご希望の方は直接グランド・ギャラリー特設受付にお越しください。

当館学芸員による作品鑑賞ツアー
学芸員が館内各所に設置された作品の解説を行います。
日時:10月4日(金)、10月25日(金)、11月22日(金) 14:00-(30分程度)
※参加ご希望の方は当日直接ラウンジ前にお越しください。

岩手県立美術館

所在地
〒020-0866
岩手県盛岡市本宮字松幅12-3
電話
019-658-1711
開館時間
9:30〜18:00(入館は17:30まで)
休館日
月曜日(ただし月曜日が祝日、振替休日の場合は開館し、直後の平日に休館)
年末年始(12月29日から1月3日まで)