常設展
第2期展示
- 日時
- 2011年7月13日(水)〜2011年9月25日(日)
- 場所
- 常設展示室
詳細
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唐武《丸の内三題(其の二)》 1928年 唐 順子氏蔵
[特集]光と影のリズム 写真家・唐武の世界
第2期展示では、大正末期から戦後にかけて岩手の写真界をリードした唐武(から たけし)の作品を特集します。
大正期は、アマチュア写真家たちを中心に写真に芸術性を求める動きが台頭し、いわゆる「芸術写真」が全盛を迎えた時代です。京都での写真修行を終え、父の遺した写真館を継ぐため盛岡に帰郷した唐は、岩手でいち早く「芸術写真」に取り組み、全国にその名を知られた一人でした。様々な技法を駆使したその作風は多岐にわたりますが、“光”と“影”の効果を意識した緊張感のある画面構成は、いずれの作品にも共通する傾向といえます。
戦後は営業写真家としての活動や、後進の育成が主体となり、作品発表の機会は次第に少なくなっていきますが、近年の日本写真史研究において、力強さとモダンな感覚を持ち合わせたその作品は、再び高い注目を集めています。
本特集では、ご遺族から特別にお借りした貴重なオリジナル・プリント35点と関連資料により、唐武の世界を紹介します。
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熊谷登久平 《千厩警察署》 1927年
常設展示室
唐武と同時代に活躍した岩手の洋画家たちや、現在国内外で活躍中の現代美術家の作品などをご紹介します。 深澤紅子《少女たち(姉妹)》
白石隆一《三陸の魚》
橋本八百二《洗鉱所(大分県鯛生金山の矢部新製錬所)》
百瀬寿《NE. Platinum to Gold》
舟越桂 《つばさを拡げる鳥が見えた》
菅沼緑《楕円(2010-1)》
鈴木貫爾《おのころ島》
加守田章二《彩陶長方皿》
会期中に一部作品の入替えがあります。
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萬鐵五郎 《赤い目の自画像》 1912-13年
萬鐵五郎展示室
代表的な油彩作品に水墨画を加え、萬鐵五郎の生涯を通じた画業を紹介します。
《婦人像》(後期のみ)
《女の顔(ボアの女)》
《仁丹とガス灯》(前期のみ)
《土沢風景》(前期のみ)
《風船を持つ女》
《雲のある自画像》
《地震の印象》
《水着姿》(後期のみ)
会期中に一部作品の入替えがあります。
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松本竣介 《鉄橋近く》 1944年
松本竣介・舟越保武展示室
生涯を通じて交友のあった二人の作家の代表的な作品を展示します。
松本竣介
《序説》
《盛岡風景》
《Y市の橋》
舟越保武
《婦人胸像》
《若い女の胸像》
《聖セシリア》
会期中に一部作品の入替えがあります。
常設展 2011年 第2期展示 作品リスト(3.1MB)
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