岩手県立美術館

常設展

特別展示「いのちの旗じるし 柚木沙弥郎」

日時
2014年10月4日(土)〜2015年4月19日(日) 
場所
松本竣介・舟越保武展示室

詳細

企画展「舟越保武彫刻展―まなざしの向こうに―」の巡回期間中、松本竣介・舟越保武展示室の舟越保武コーナーにて、東京出身の染色作家、柚木沙弥郎(ゆのき・さみろう)(1922年生)の特別展示をご覧いただきます。柚木は、民藝運動の創始者である柳宗悦(やなぎ・むねよし)を介して芹沢銈介(せりざわ・けいすけ)に弟子入り、染色家としての道を歩みはじめました。シンプルで大胆、そしてどこかユーモラスな形態と、鮮やかな色彩が心地よく調和した柚木の型染めは、伝統的でありながら現代生活にもそっと寄り添うようなモダンさを兼ね備えています。1969年に光原社(盛岡市材木町にある元出版社で、現在は民芸品店)の依頼により、宮沢賢治の童話集の絵葉書を制作して以来、岩手とゆかりの深いこの作家は、1990年代以降、ガラス絵や版画、絵本の挿絵を手がけるなど、その独特の創作世界は、大きくそしてより豊かに、現在も広がり続けています。
 「いのちの旗じるし」とは、東日本大震災後、柚木が、逆境の中を命がけで戦う人々へのエールとしてテーマに掲げてきたもの。今回の特別展示では、昨年度、作家のご厚意により当館に寄贈された同シリーズの型染布に加えて最新作も展示、柚木沙弥郎の紡ぎ出す作品世界をお楽しみいただきます。
柚木沙弥郎 《まゆ玉のうた》 2013年

柚木沙弥郎 《まゆ玉のうた》 2013年

*会期中展示替えがあります

特別展示関連イベント

  • 開催記念対談 *終了しました
    講師:柚木沙弥郎氏[染色工芸家] × 村山治江氏[ギャラリーTOM館長]
    2014年11月23日(日・祝) 14:00-15:30

岩手県立美術館

所在地
〒020-0866
岩手県盛岡市本宮字松幅12-3
電話
019-658-1711
開館時間
9:30〜18:00(入館は17:30まで)
休館日
月曜日(ただし月曜日が祝日、振替休日の場合は開館し、直後の平日に休館)
年末年始(12月29日から1月3日まで)