Vol.118 ミュージアムコンサートが開催されるまでのこと
総務課 会計年度雇用職員 髙橋真利子
2025.02
先日コロナ過が明けてから2度目のミュージアムコンサートが開催されました。ミュージアムコンサートの担当になってから2度目の開催です。
1度目はもちろん初めてだらけ、わからないこともわからない状態で、先輩方より指導・アドバイスをもらいつつ、みなさんの協力も得てなんとか開催にこぎつけました。
2度目だからってスイスイいくなんてこともなく、開催まで大変なこともありましたが両日ともにたくさんのお客様に楽しんでいただき、ほっとしたところで、少しだけ。
会場となる当美術館のシンボル、グランド・ギャラリー(高さ11m、奥行き120m(!))は音の反響が非常に良く演者さまからも大変好評をいただいています。(どのくらい反響が良いかというと、お風呂で歌を歌うときみたいな、あんな気持ち良さを想像してください。くれぐれも来館時に大声で試す行為はお控えくださいませ。)
列柱が立ち並ぶ長―くゆるーいカーブの先にまるでどこかの宮殿とか神殿のような大理石の大階段があり、登り切ったところに大きな光壁があります。日常にはない風景で、そこに立つだけで特別な気分になれてしまいます。
そんな素敵な場所で演奏する演者さんは公募により決定します。
イベントの日程が決定したら、公募チラシを作成します。
原稿を作成し、デザイン、校正と何段階も踏んでチラシが出来上がります。
応募者が揃ったら演者の選考を行います。毎回様々なジャンルの方より応募いただいていますが、イベント開催時の企画展の雰囲気や岩手県にゆかりのある方などいろいろなことを考慮し、慎重に選定します。
演者が決定したらイベント本番のチラシ作成、演者との調整、ピアノの調律の手配、音響手配、アナウンス台本作成、タイムテーブル作成、控室の準備や案内掲示などなどたくさんの人が関わりイベントができていきます。
前日閉館後には会場となるグランド・ギャラリーに客席を準備し本番を待ちます。
イベント当日は微妙な天気でした。クリスマス時期なのに積もるほどの雪もなく、かと言って晴れるでもなく。天窓から採光が取れないグランド・ギャラリーは当日の曇天とおなじ色をしており、照明を調整するも日中の屋内では点いているのかどうかもわからないくらいぼんやりしており、てんやわんやすったもんだしながらなんとかかんとか準備を進めていきます。
演者の方が来館したら、控室に案内し、時間になったらリハーサルを行ってもらいます。
普段は静かな空間に音が溢れると、無機質なコンクリート造りのグランド・ギャラリーがぶわっと色づいていくような感覚になります。
素敵な場所で素敵な音楽を聴けるってとっても素敵なことですね^^
次回のミュージアムコンサートもたくさんのお客様のご来館をお待ちしております。
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※写真は本編とは関係ありません。