企画展
ハンス・コパー展 ― 20世紀陶芸の革新
- 日時
- 2010年12月4日(土)〜2011年2月13日(日) 09:30〜18:00
- 場所
- 企画展示室
詳細
会 期: | 2010年12月4日[土]-2011年2月13日[日] | |
会 場: | 企画展示室 | |
開館時間: | 9:30-18:00(入館は17:30まで) | |
休 館 日: | 月曜日(ただし1月10日は開館)、年末年始、1月11日[火] | |
主 催: | 岩手県立美術館、朝日新聞盛岡総局、岩手朝日テレビ | |
後 援: | ブリティッシュカウンシル、岩手県商工会議所連合会、岩手県芸術文化協会、岩手日報社、NHK盛岡放送局、IBC岩手放送、テレビ岩手、めんこいテレビ、エフエム岩手、岩手ケーブルテレビジョン、ラヂオもりおか、マ・シェリ、情報紙 游悠 | |
協 力: | 日本航空 | |
企画協力: | ヒュース・テン | |
出品点数: | イギリスの主要なコレクター、美術館、国内の所蔵家、美術館等から借用する約110点に加えて、コパーの芸術との深い関係を示唆するルーシー・リー作品約20点を展示予定。 | |
観 覧 料: | 一般/前売650円(当日800円) 高校・学生/前売400円(当日500円) 小・中学生/前売250円(当日300円)
|
ハンス・コパー(1920-1981)は、バーナード・リーチやルーシー・リーと並ぶ20世紀イギリス陶芸界の巨匠として高い評価を受けています。
東西の陶芸文化に触れ伝統的な手法からやきものの美を追求したリーチとは異なり、リーやコパーの作品は、都会的なモダンデザインや建築空間を意識した作品であるといえるでしょう。とりわけコパーの作品は、ロクロによって成形され、表面の装飾により陰影をはらみ洗練された彫刻作品のたたずまいをみせています。こうした点からコパーは、うつわを超えて陶芸の新しい可能性の発見へと領域を広げた、陶芸の美的価値に新たな局面を開いた作家として、イギリスのみならず世界の20世紀における陶芸の展開に大きな足跡を残したといえます。
コパーは1920年、ドイツのザクセン州ケムニッツに生まれました。父親がユダヤ人であったことから、迫害から逃れロンドンに亡命し、第二次大戦中にさまざまな困難を乗り越えながらも、彫刻家になる夢を抱いていました。コパーに転機が訪れるのは終戦後、仕事を求めてオートクチュールのボタンづくりをしていたルーシー・リーとの出会いでした。その後、二人は終生深い友情に結ばれお互いに影響を与えながら、それぞれのスタイルを築いていったのです。
本展は、そうしたコパーの生涯と芸術を、日本で初めて紹介する大規模な回顧展です。素描やリーとの共同制作で知られるテーブル・ウェア、建築空間への陶芸からのアプローチ、ミケーネやエジプトなどのアルカイックな古代文明の作品に刺激を受け現代的な造形へと昇華させたキクラデスやスペード・フォームなど、初期から最晩年にいたるコパー芸術の全貌を、ご遺族のジェイン・コパー氏の全面協力を得て展観いたします。
東西の陶芸文化に触れ伝統的な手法からやきものの美を追求したリーチとは異なり、リーやコパーの作品は、都会的なモダンデザインや建築空間を意識した作品であるといえるでしょう。とりわけコパーの作品は、ロクロによって成形され、表面の装飾により陰影をはらみ洗練された彫刻作品のたたずまいをみせています。こうした点からコパーは、うつわを超えて陶芸の新しい可能性の発見へと領域を広げた、陶芸の美的価値に新たな局面を開いた作家として、イギリスのみならず世界の20世紀における陶芸の展開に大きな足跡を残したといえます。
コパーは1920年、ドイツのザクセン州ケムニッツに生まれました。父親がユダヤ人であったことから、迫害から逃れロンドンに亡命し、第二次大戦中にさまざまな困難を乗り越えながらも、彫刻家になる夢を抱いていました。コパーに転機が訪れるのは終戦後、仕事を求めてオートクチュールのボタンづくりをしていたルーシー・リーとの出会いでした。その後、二人は終生深い友情に結ばれお互いに影響を与えながら、それぞれのスタイルを築いていったのです。
本展は、そうしたコパーの生涯と芸術を、日本で初めて紹介する大規模な回顧展です。素描やリーとの共同制作で知られるテーブル・ウェア、建築空間への陶芸からのアプローチ、ミケーネやエジプトなどのアルカイックな古代文明の作品に刺激を受け現代的な造形へと昇華させたキクラデスやスペード・フォームなど、初期から最晩年にいたるコパー芸術の全貌を、ご遺族のジェイン・コパー氏の全面協力を得て展観いたします。
企画展関連イベント
■講演会「新春放談-と・う・げ・い」
2011年1月9日[日] 13:30-16:00
1:「作る喜び・創作の現場から」13:30-
講師:久世建二氏(金沢美術工芸大学学長・陶芸家)
2:「形のいろいろ-ハンス・コパー作品の特質」14:45-
講師:金子賢治氏(茨城県陶芸美術館館長)
3:久世建二氏と金子賢治氏による対談
■企画展関連ワークショップ「コパーの土+花」
・「コパーの土でつくる」
講師:清水幸子氏(陶芸家)
10月23日[土] 10:30-16:00、
11月6日[土] 13:00-16:00(2回連続)
・「コパーに捧ぐ花」
講師:折戸美規ゑ氏(オーナーフローリスト・フラワーデザイナー)
12月18日[土] 13:00-16:00
■企画展関連ワークショップ「クレイワーク・土が作るかたち」
講師:久世建二氏(金沢美術工芸大学学長・陶芸家)
2011年1月10日[月・祝] 10:00-16:00
■スペシャルギャラリートーク
講師:清水幸子氏(陶芸家)
12月12日[日] 14:00-15:00
■ギャラリートーク
12月24日[金]、
2011年1月7日[金]、1月21日[金]、2月4日[金]
各日14:00-(30分程度)