常設展
第3期展示
- 日時
- 2016年10月1日(土)〜2017年1月15日(日)
- 場所
- 常設展示室
詳細
前期:10月1日(土)-11月20日(日)
後期:11月22日(火)-2017年1月15日(日)
今期の常設展では、戦後岩手を代表する前衛美術家、村上善男(むらかみ よしお)の没後10年を記念して、その画業を紹介します。
1933(昭和8)年、盛岡市に生まれた村上は、岩手大学卒業後の1955(昭和30)年、第40回二科展への出品作品に目をとめた、岡本太郎(おかもと たろう)により、前衛的傾向の若手作家を集めた「第九室」に作品が展示され、注目を浴びます。以来、師と仰いだ岡本の言葉、「おまえはそこ(東北)で闘え!」に従い、1960年代には注射針を使ったアッサンブラージュ作品を発表する傍ら、大宮政郎(おおみやまさお)、柵山龍司(さくやま りゅうじ)らと「集団N39」を結成するなど、社会との関わりを積極的に求め、ストレートに思想や情熱をぶつけた前衛美術運動を展開しました。その後、1968(昭和43)年には仙台市に、82(昭和57)年には青森県弘前市へと移った村上は、「気象図シリーズ」や、古文書を画面に張り付けた「釘打ちシリーズ」など、自身の住まう土地にインスピレーションを受けた作品を制作しました。ぜひこの機会に、東北の風土の中で創作活動を続けた村上の多彩な表現をお楽しみください。
また、10月30日(日)まで、当館グランド・ギャラリー光壁前を会場に開催中の「アール・ブリュット・いわて〜希望郷いわて大会開催記念〜」に合わせ、 当館所蔵のアール・ブリュット作家、高橋和彦(たかはし かずひこ)、八重樫道代(やえがし みちよ)、上田志保(うえだ しほ)による、自由な発想と創る歓びに充ちた作品の数々をご覧いただきます。
関連イベント
毎月第2・第4土曜日の11時30分から30分程度、当館学芸員が常設展示室で「萬鐵五郎」「松本竣介」「舟越保武」を中心に毎回テーマを設定しながら解説をしています。作品のもつ味わいを深めていただくよい機会ですのでお気軽にご参加ください。
友の会ボランティアが常設展の展示作品について解説します。お気軽にご参加ください。
常設展をより楽しんでいただくために音声ガイドをご用意しています。音声による〈案内〉や〈作品解説〉を聴きながら作品を鑑賞することができます。携帯プレーヤーを無料で貸し出しいたします。