コレクション展
第2期 特集:百瀬寿 ―進化する絵画
- 日時
- 2024年7月20日(金)ー10月20日(日)
- 場所
- 常設展示室
詳細
前期:7月20日(土)ー9月1日(日)
後期:9月3日(火)ー10月20日(日)
岩手県立美術館では、明治から現代にいたる岩手ゆかりの作家たちの作品を収集し、年4回展示替えを行いながら、常設展示室、萬鐵五郎(よろず・てつごろう)展示室、松本竣介(まつもと・しゅんすけ)・舟越保武(ふなこし・やすたけ)展示室の3室でコレクションを公開しています。
今期の特集では、盛岡を拠点に、長年にわたって岩手の美術界をリードしている百瀬寿(ももせ・ひさし)(1944年生まれ)を紹介します。百瀬は70年代以降、一貫して色彩のグラデーションで構成される作品を作り続けてきました。一方でその技法や素材は多岐にわたり、当初は蛍光インクを重ねたシルクスクリーン、80年代後半からは手漉き紙や金属箔を素材に用いたシリーズを展開。近年はきらきらと輝くグリッター(ラメ)を採り入れるなど、新たな技法や素材の獲得とともに、百瀬のグラデーション絵画は今なお進化を続けています。今回は当館の所蔵・寄託作品に、特別出品の最新シリーズ4点を加えた38点を展示します。写真や印刷物では再現不能な色彩の世界を、ぜひ展示室でお楽しみください。
このほか今期の展示では、村上善男(むらかみ・よしお)や杉村英一(すぎむら・えいいち)をはじめ、1960年代後半から70年代前半にかけて、岩手で注目された美術家たちの作品を中心にご覧いただきます。若き百瀬が盛岡で制作を始めたこの頃、県内では大小様々な美術展が盛んに開かれ、現役作家が画廊で個展を行うようになり、美術館建設運動も始まるなど、美術への熱が急激に高まりつつありました。彼らの多様な表現から、当時のアートシーンの空気を感じていただければ幸いです。
今期の特集では、盛岡を拠点に、長年にわたって岩手の美術界をリードしている百瀬寿(ももせ・ひさし)(1944年生まれ)を紹介します。百瀬は70年代以降、一貫して色彩のグラデーションで構成される作品を作り続けてきました。一方でその技法や素材は多岐にわたり、当初は蛍光インクを重ねたシルクスクリーン、80年代後半からは手漉き紙や金属箔を素材に用いたシリーズを展開。近年はきらきらと輝くグリッター(ラメ)を採り入れるなど、新たな技法や素材の獲得とともに、百瀬のグラデーション絵画は今なお進化を続けています。今回は当館の所蔵・寄託作品に、特別出品の最新シリーズ4点を加えた38点を展示します。写真や印刷物では再現不能な色彩の世界を、ぜひ展示室でお楽しみください。
このほか今期の展示では、村上善男(むらかみ・よしお)や杉村英一(すぎむら・えいいち)をはじめ、1960年代後半から70年代前半にかけて、岩手で注目された美術家たちの作品を中心にご覧いただきます。若き百瀬が盛岡で制作を始めたこの頃、県内では大小様々な美術展が盛んに開かれ、現役作家が画廊で個展を行うようになり、美術館建設運動も始まるなど、美術への熱が急激に高まりつつありました。彼らの多様な表現から、当時のアートシーンの空気を感じていただければ幸いです。
常設展示室
村上善男《コンストラクション〔Ⅱ〕》
菅木志雄《縁辺消失》
鈴木貫爾《おのころ島》 ほか
菅木志雄《縁辺消失》
鈴木貫爾《おのころ島》 ほか
萬鐵五郎展示室
萬鐵五郎
《雲のある自画像》
《木の間から見下した町》
《水着姿》 ほか
松本竣介・舟越保武展示室
松本竣介
《序説》
《盛岡風景》
《Y市の橋》 ほか
舟越保武
《N君》
《LOLA》
《ゴルゴダ》 ほか
2024年度 コレクション展 第2期 作品リスト(2.6MB)
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各展示室において、会期中に一部作品の入替えがあります。
関連イベント
日時:毎月第2・第4土曜日 11:30-(30分程度)
「萬鐵五郎」「松本竣介」「舟越保武」など、毎回テーマを設定し、学芸員が展示解説を行います。
*開始時間は変更する場合があります。
*参加ご希望の方は当日観覧のためのコレクション展観覧券をお持ちの上、直接常設展示室にお越しください。
コレクション展特集作家をお招きし、学芸員が聞き手となりお話を伺います。
講師:百瀬寿氏[美術家]
聞き手:根本亮子[当館上席専門学芸員]
日時:2024年10月5日(土) 14:00-15:00
場所:ホール
*参加ご希望の方は当日直接ホールにお越しください。参加は無料です。定員100名、先着順です。
友の会ボランティアが常設展の展示作品について解説します。実施日時は前月下旬に当館ウェブサイトにてお知らせします。