岩手県立美術館

コレクション展

第4期 特集:杉本みゆき -移ろいゆく景色の中で

日時
2023年1月28日(土)ー4月23日(日) 
場所
常設展示室

詳細

前期:1月28日(土)ー3月12日(日)

後期:3月14日(火)ー4月23日(日)


 岩手県立美術館では、明治から現代にいたる岩手ゆかりの作家たちの作品を収集し、年4回展示替えを行いながら、常設展示室、萬鐵五郎(よろず・てつごろう)展示室、松本竣介(まつもと・しゅんすけ)・舟越保武(ふなこし・やすたけ)展示室の3室でコレクションを公開しています。
 今期は、盛岡市在住の画家、杉本(すぎもと)みゆきを特集します。1955(昭和30)年、青森県に生まれた杉本は、京都で絵画を学んだ後盛岡に移り、以後、主に盛岡と東京で活躍してきました。夕暮れや雨降りなど日常の光景を感覚的に捉え、女性らしく清新な色彩、大胆な構図と筆遣い、素材の斬新な使い方により独特の抽象絵画を描き続けてきた杉本。現在では東北を代表する作家の一人として評価されています。当館コレクションに、今回のための新作を含む作家所蔵の作品を加えた18点により、50年近くにわたる画業の中での作風の変遷をたどります。
 このほか今期の展示では、冬をキーワードに選んだ作品を中心にご覧いただきます。小笠原哲二(おがさわら・てつじ)が温かい眼差しで描いた地元盛岡の冬景色、吉田清志(よしだ・きよし)が圧倒的迫力で描いた会津の雪山から、澤田哲郎(さわだ・てつろう)が線の動きによって抽象的に捉えた風雪まで、バラエティ豊かな冬の表現をご堪能ください。また、舟越直木(ふなこし・なおき)や村井俊二(むらい・しゅんじ)らの作品も展示し、杉本と同じ1950年代生まれの作家による抽象表現の世界もご覧いただきます。
なお、工芸コーナーでは、伝統的な鋳金に現代的なセンスを取り入れた鈴木貫爾(すずき・かんじ)のほか、岩手の現代美術をけん引し、昨秋に他界した大宮政郎(おおみや・まさお)を、彼と同時代に活躍した杉村英一(すぎむら・えいいち)と共にご紹介します。個性あふれる作品の数々をこの機会にじっくりとお楽しみいただければ幸いです。

杉本みゆき 《群青色の果て》 2014年

常設展示室

澤田哲郎《風雪》
村井俊二《UNTITLED》
大宮政郎「人動説 ハイウェイにて 帰路」シリーズ ほか

萬鐵五郎展示室

萬鐵五郎

《女の顔(ボアの女)》
《薬罐と茶道具のある静物》
《宝珠をもつ人》 ほか

松本竣介・舟越保武展示室

松本竣介

《有楽町駅附近》
《議事堂のある風景》
《人》  ほか

舟越保武

《魚》
《ANNA》
《原の城》  ほか

各展示室において、会期中に一部作品の入替えがあります。

2022年度 コレクション展 第4期 作品リスト

2022年度 コレクション展 第4期 作品リスト(4.4MB)

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関連イベント


コレクショントーク

日時:毎月第2・第4土曜日 11:30-(15分程度)

「萬鐵五郎」「松本竣介」「舟越保武」など、毎回テーマを設定し、学芸員が展示解説を行います。

*開始時間は変更する場合があります。

*参加ご希望の方は当日観覧のためのコレクション展観覧券をお持ちの上、直接常設展示室にお越しください。

ワークショップ「私の色とかたちをさがして」

作家から直接レクチャーをいただきながら、抽象絵画の制作を体験します。
講師:杉本みゆき氏[画家]
日時:2023年3月21日(火・祝) 10:00-14:30

場所:スタジオ

対象:高校生以上一般 15名

*参加無料。事前申込が必要です。申込締切:3月2日(木)必着。
*詳しくはワークショップ「私の色とかたちをさがして」のページをご覧ください。

学芸員講座「杉本みゆき-絵のはなし」

コレクション展特集作家をお招きし学芸員がお話を伺います。
ゲスト:杉本みゆき氏[画家]
聞き手:濱淵真弓[当館上席専門学芸員]
日時:2023年2月25日(土) 14:00-15:00

場所:ホール

*参加ご希望の方は当日直接ホールにお越しください。参加は無料です。定員100名、先着順です。


岩手県立美術館

所在地
〒020-0866
岩手県盛岡市本宮字松幅12-3
電話
019-658-1711
開館時間
9:30〜18:00(入館は17:30まで)
休館日
月曜日(ただし月曜日が祝日、振替休日の場合は開館し、直後の平日に休館)
年末年始(12月29日から1月3日まで)