常設展
第4期展示 特集:彫刻家のドローイング
- 日時
- 2019年1月26日(土)ー2019年4月21日(日)
- 場所
- 常設展示室
詳細
前期:1月26日(土)ー3月10日(日)
後期:3月12日(火)ー4月21日(日)
舟越桂《つばさを拡げる鳥がみえた》1985年
岩手県立美術館では、明治から現代にいたる岩手ゆかりの作家たちの作品を収集し、季節ごとに年4回展示替えを行いながら、常設展示室、萬鐵五郎(よろず・てつごろう)展示室、松本竣介(まつもと・しゅんすけ)・舟越保武(ふなこし・やすたけ)展示室の3室で所蔵作品を公開しています。
今期の特集では、「彫刻家のドローイング」と題して、舟越保武や佐藤紘行(さとう・ひろゆき)らの彫刻家が描いたドローイング(素描)作品をピックアップしてその魅力をご紹介します。画家でも彫刻家でも、作品の構想を練るときや本作の前の習作として描くときなど、何度も紙の上に鉛筆を走らせますが、彫刻家のドローイングは、紙という平面のなかにも空間を見、立体のものを表現しようとしている点で、画家のそれとは異なる趣があり、彫刻家が対象を捉えるときの視点や感覚をうかがい知ることができて興味深いものです。
そのほか常設展示室では、コレクションに見る多様な人物表現と、東北の風土を感じさせる風景画の数々をご覧いただきます。
人物画では、五味清吉(ごみ・せいきち)、橋本八百二(はしもと・やおじ)をはじめ、児玉晃(こだま・あきら)や吉田清志(よしだ・きよし)の自画像、そして現在海外で活躍中の宇津宮功(うつみや・いさお)や小野隆生(おの・たかお)らによる平面作品のほか、昆野恆(こんの・ひさし)や佐藤祐司(さとう・ゆうじ)らによる彫刻作品を展示します。東北の風景として、澤田哲郎(さわだ・てつろう)や村上善男(むらかみ・よしお)、川杉雅江(かわすぎ・まさえ)らの土着的な雰囲気を醸している作品や、超現実的な風景を展開する畠山孝一(はたけやま・こういち)、そして遠野の風景を克明に描いた本田健(ほんだ・たけし)の大作を展示します。
工芸コーナーでは、13代鈴木盛久(すずき・もりひさ)・鈴木貫爾(すずき・かんじ)親子の鋳金作品のほか、戦前期に実験的な写真表現に取り組んだ唐武(から・たけし)や内村晧一(うちむら・こういち)の作品もご紹介しています。
佐藤祐司《ペルソナⅠ》
畠山孝一《三陸わが庭》 ほか
萬鐵五郎
《赤い目の自画像》
《仁丹》
《地震の印象》 ほか
松本竣介
《有楽町駅附近》
《Y市の橋》
《パイプ》 ほか
舟越保武
《青い魚》
《原の城》
《聖セシリア》 ほか
各展示室において、会期中に一部作品の入替えがあります。
2018年度 常設展 第4期展示 作品リスト(5.2MB)
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関連イベント
コレクショントーク
日時:毎月第2・第4土曜日 11:30-(30分程度)
「萬鐵五郎」「松本竣介」「舟越保武」など、毎回テーマを設定し、学芸員が展示解説を行います。
*開始時間は変更する場合があります。
*参加ご希望の方は当日観覧のための常設展観覧券をお持ちの上、直接常設展示室にお越しください。
ボランティア作品解説
友の会ボランティアが常設展の展示作品について解説します。実施日時は前月下旬に当館ウェブサイトにてお知らせします。