常設展
第3期展示
特集:救出された絵画たち Part2 ー陸前高田市立博物館コレクションからー
- 日時
- 2019年10月26日(土)ー2020年1月19日(日)
- 場所
- 常設展示室
詳細
前期:10月26日(土)ー12月1日(日)
後期:12月3日(火)ー1月19日(日)
岩手県立美術館では、明治から現代にいたる岩手ゆかりの美術家たちの作品を収集しています。季節ごとに作品の入替えを行い、常設展示室、萬鐵五郎(よろず・てつごろう)展示室、松本竣介(まつもと・しゅんすけ)・舟越保武(ふなこし・やすたけ)展示室の3室で公開しています。
今期の特集では、2011(平成23)年3月の東日本大震災で被災した陸前高田市立博物館所蔵の美術作品のうち、修復の完了した絵画、版画、イラストを展示します。
震災直後の文化財レスキュー活動によって救出された同館の美術作品は、汚泥やカビを除去する応急処置が施された後に当館で保管することとなり、2013(平成25)年からは本格修復が始まりました。作業の中心を担ったのは、東京国立博物館の修復スタッフと、NPO法人文化財保存支援機構(JCP)から派遣された修復家チームです。現在までに全体の7割近くが修復を終え、書や鋳金作品は陸前高田に返却。絵画や版画は修復後も引き続き当館で預かり、故郷に戻る日を待っています。
当館では、2012(平成24)年度の第4期特集展示「救出された絵画たち」において、応急処置後の作品24点を紹介し、2015(平成27)年度には、行木正義のアクリル画1点とパネル展示で、修復活動の経過報告を行いました。今回の特集では、修復を終えた35点により、救出された被災絵画たちの現状をご紹介します。
当館コレクションを展示したコーナーでは、畠山孝一(はたけやま・こういち)、佐藤一枝(さとう・かずえ)、白石隆一(しらいし・りゅういち)、松田松雄(まつだ・まつお)、泉田之也(いずみた・ゆきや)など、岩手県沿岸地域とゆかりの深い作家たちの作品を中心に展示します。
萬鐵五郎
松本竣介
《序説》
《議事堂のある風景》
《人》 ほか
舟越保武
《隕石》
《青い魚》
《原の城》 ほか
各展示室において、会期中に一部作品の入替えがあります。
2019年度 常設展 第3期展示 作品リスト(938.6KB)
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関連イベント
講演会 「津波被害に遭ったカンバス画の修復」
講師:土屋裕子氏[東京藝術大学大学院文化財保存学 油画修復研究室教授]
日時:2019年11月10日(日) 14:00-15:30
会場:ホール
詳しくは、講演会のページをご覧ください。
コレクショントーク
日時:毎月第2・第4土曜日 11:30-(30分程度)
「萬鐵五郎」「松本竣介」「舟越保武」など、毎回テーマを設定し、学芸員が展示解説を行います。
*開始時間は変更する場合があります。
*参加ご希望の方は当日観覧のための常設展観覧券をお持ちの上、直接常設展示室にお越しください。
ボランティア作品解説
友の会ボランティアが常設展の展示作品について解説します。実施日時は前月下旬に当館ウェブサイトにてお知らせします。