常設展
第3期展示 特集:新収蔵作品のご紹介2
- 日時
- 2018年10月20日(土)ー2019年1月20日(日)
- 場所
- 常設展示室
詳細
前期:10月20日(土)ー12月2日(日)
後期:12月4日(火)ー2019年1月20日(日)
小笠原哲二《秋の水道山附近》制作年不明
岩手県立美術館では、明治から現代にいたる岩手ゆかりの作家たちの作品を収集し、季節ごとに年4回展示替えを行いながら、常設展示室、萬鐵五郎(よろず・てつごろう)展示室、松本竣介(まつもと・しゅんすけ)・舟越保武(ふなこし・やすたけ)展示室の3室で所蔵作品を公開しています。
今期の常設展示室では、第2期に引き続き、平成29年度の新収蔵作品を中心にご覧いただきます。
小笠原哲二(おがさわら・てつじ)は、この度あらたに当館のコレクションに加わった作家です。盛岡の四季折々の風景や室内画などを親しみやすい作風で描き、地元の人々に愛された小笠原は、県内の中学高校に美術教師として勤務し、多くの美術家を育てたことでも知られます。また紫波町に生まれ、同郷の橋本八百二(はしもと・やおじ)のほか、靉光(あいみつ)ら中央画壇の画家と交流した小林源平(こばやし・げんぺい)の素描作品は、戦後、作品を発表していなかった時期の貴重なもので、作家の卓越した技量をうかがい知ることができます。そのほか、彫刻家として知られる舟越桂(ふなこし・かつら)による素描と版画作品がまとまった点数で収蔵されました。国内外の工房との共同作業で行われる舟越の版画制作は、1990年から本格的に始められ、以後、銅版画からリトグラフ、木版へと次第にその表現の幅を広げながら、現在に至るまで断続的に続けられています。
さらに今期は、加守田章二(かもだ・しょうじ)、伊藤正(いとう・ただし)、泉田之也(いずみた・ゆきや)ら当館所蔵の陶芸家の作品も併せてご紹介します。泉田作品のうち、薄い層が幾重にも重なるシャープな造形が特徴の「積層」シリーズからの作品ほか1点は、昨年度新収蔵となったものです。 多彩な作品が加わり、さらに充実した岩手県立美術館のコレクションをお楽しみください。
百瀬寿《NE.Platinum to Gold》
舟越直木《髪飾りをつけた少女》
萬鐵五郎
《赤い目の自画像》
《薬罐と茶道具のある静物》
《裸婦(宝珠をもつ人)》
ほか
松本竣介
《有楽町駅附近》
《Y市の橋》
《盛岡の冬》
ほか
舟越保武
《ライラック》
《LOLA》
《原の城》
ほか
各展示室において、会期中に一部作品の入替えがあります。
2018年度 常設展 第3期展示 作品リスト(4.6MB)
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関連イベント
コレクショントーク
日時:毎月第2・第4土曜日 11:30-(30分程度)
「萬鐵五郎」「松本竣介」「舟越保武」など、毎回テーマを設定し、学芸員が展示解説を行います。
*開始時間は変更する場合があります。
*参加ご希望の方は当日観覧のための常設展観覧券をお持ちの上、直接常設展示室にお越しください。
ボランティア作品解説
友の会ボランティアが常設展の展示作品について解説します。実施日時は前月下旬に当館ウェブサイトにてお知らせします。