常設展
第2期展示 特集:新収蔵作品のご紹介1
- 日時
- 2018年7月27日(金)ー10月14日(日)
- 場所
- 常設展示室
詳細
前期:7月27日(金)ー9月9日(日)
後期:9月11日(火)ー10月14日(日)
杉村英一《独善B》1958年
岩手県立美術館では、明治から現代にいたる岩手ゆかりの作家たちの作品を収集し、季節ごとに年4回展示替えを行いながら、常設展示室、萬鐵五郎(よろず・てつごろう)展示室、松本竣介(まつもと・しゅんすけ)・舟越保武(ふなこし・やすたけ)展示室の3室で所蔵作品を公開しています。
今期の常設展示室では、昨年度当館が収蔵した作品を中心にご覧いただきます。
平面、立体問わず様々な作風を展開し、村上善男(むらかみ・よしお)や大宮政郎(おおみや・まさお)らとともに岩手の前衛美術を牽引(けんいん)した杉村英一(すぎむら・えいいち)の作品が初期から晩年まで、まとまった点数で収蔵されました。このほか、晩年フランスを拠点に活動し、球技「ペタンク」に興じる人々等を独特のタッチで描いた豊川和子(とよかわ・かずこ)、女性らしくみずみずしい空気を感じさせる風景画を長年描きつづけてきた重石晃子(おもいし・こうこ)、絵具を塗り重ねた画面を削り取ったり拭き延ばすことで偶然の形や色を引き出そうとする細川憲一(ほそかわ・けんいち)の絵画が新収蔵となりました。そして、手漉き和紙にサイアノタイプでプリントする手法により土地やそこに住む人々の古い記憶を記録する写真家千葉奈穂子(ちば・なおこ)もこの度あらたにコレクションに加わった作家です。
さらに、五味清吉(ごみ・せいきち)、深澤紅子(ふかざわ・こうこ)、宇津宮功(うつみや・いさお)の貴重な作品が収蔵され、それぞれの制作の変遷をたどることができるようになりました。
また、今回収集された渡辺豊重(わたなべ・とよしげ)の絵画は彫刻家土谷武(つちたに・たけし)の旧蔵です。土谷が自作と交換で渡辺から手に入れたもので、二人の交友や互いの仕事に対する敬意を伝えます。
個性豊かな作品の数々が加わり、ますます充実した岩手県立美術館のコレクションをこの機会にじっくりお楽しみください。
深澤紅子《赤い帯のひと》
宇津宮功《黄色い河No.111》
重石晃子《高原の風》
ほか
萬鐵五郎
《赤い目の自画像》
《木の間から見下ろした町》
《裸婦(宝珠をもつ人)》
ほか
松本竣介
《黒い花》
《Y市の橋》
《人》
ほか
舟越保武
《青い魚》
《R嬢》
《原の城》
ほか
各展示室において、会期中に一部作品の入替えがあります。
2018年度 常設展 第2期展示 作品リスト(3.9MB)
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関連イベント
コレクショントーク
日時:毎月第2・第4土曜日 11:30-(30分程度)
「萬鐵五郎」「松本竣介」「舟越保武」など、毎回テーマを設定し、学芸員が展示解説を行います。
*開始時間は変更する場合があります。
*参加ご希望の方は当日観覧のための常設展観覧券をお持ちの上、直接常設展示室にお越しください。
ボランティア作品解説
友の会ボランティアが常設展の展示作品について解説します。実施日時は前月下旬に当館ウェブサイトにてお知らせします。