常設展
第2期展示 特集:新収蔵作品紹介/佐々木一郎
- 日時
- 2014年7月11日(金)〜2014年9月28日(日)
- 場所
- 常設展示室
詳細
後期:8/19(火)―9/28(日)
佐々木一郎 《帰り路、松尾鉱山(長屋)の夕暮》 1975-82年
今期の常設展示室では、平成25年度の新収蔵作品を中心にご紹介します。
今回は新たにコレクションに加わった作品のうち、靉光(あいみつ)、川杉雅江(かわすぎ・まさえ)、佐々木一郎(ささき・いちろう)、千葉勝(ちば・しょう)、土谷武(つちたに・たけし)、畠山孝一(はたけやま・こういち)、吹田文明(ふきた・ふみあき)、増田常徳(ますだ・じょうとく)の8人の作家の作品をご紹介します。
このうち佐々木一郎については、特集として新収蔵作品に加え、過去に取得した作品も展示することで、彼の画業の全容をご紹介します。
戦前の東京で活躍し、松本竣介とも交友関係にあった靉光は、その独特な作風で日本近代美術史に大きな足跡を残した画家です。彼の作品は、植物などをモチーフにした幻想的な雰囲気に満ちています。北上市在住の川杉雅江は、鹿踊りをモチーフにした作品を制作しています。モノトーンの世界で舞う踊り手たちの姿は影の様に重なり合い、幻想的な画面が作り出されています。イタリアで長く活動を続けた千葉勝の作品は、作家が渡伊前に病院の窓から描いたものです。彼の作品に見られる強い抽象性を、既にうかがうことができます。昭和後期から平成初期にかけて活躍した土谷武は、鉄や鉛などの重厚感ある素材を用いながら、形態の構造やバランスを強く意識した作品を制作しています。陸前高田で活動を続けている畠山孝一は、漁業や養鶏業を営む傍らほぼ独学で絵を学び、作家の想像上の光景である荒々しい岩肌が露出した広大な世界を繰り返し描いています。版画の新たな可能性を模索し、岩手大学で教鞭をとったこともある吹田文明の作品は、1960年代末から70年代初期にかけて制作されたものを展示しています。2011年の東日本大震災に強い衝撃を受けた増田常徳は、失われた人々の命を三陸の浄土ヶ浜の岩峰に象徴させた大作を描き出しました。
さらに充実した岩手県立美術館のコレクションをじっくりお楽しみください。
村井俊二《Untitled》
百瀬寿《Two Strips: White to Yellow》
鈴木貫爾《未来仏》
《仁丹とガス灯》
《雲のある自画像》
《赤い目の自画像》
《地震の印象》
《男》
《水着姿》
《序説》
《盛岡風景》
《議事堂のある風景》
《隕石》
《原の城》
《聖セシリア》
2014年度 常設展 第2期展示 作品リスト(5.9MB)
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