岩手県立美術館

学芸スタッフがそれぞれ取り組んでいる研究テーマ、展覧会に関連した話題などをお話しする講座。美術が好きな方はもちろんのこと、これから美術に触れてみようという方や、岩手の美術について知りたいという方も、お気軽にご参加ください。

盛岡市出身で、戦後岩手を代表する前衛美術家、村上善男。1950年代後半頃から、中央の動きと呼応するように、社会との関わりを積極的に求め、ストレートに思想や情熱をぶつけた前衛美術運動を展開した村上は、師と仰いだ岡本太郎から、「おまえはそこ（東北）で闘え！」という言葉をかけられ、生涯、東北の風土の中で作品を制作し続けました。今回の学芸員講座では、村上善男の没後10年を記念した、第3回常設展での特集展示に合わせて、村上の生涯とその作品についてご紹介します。