岩手県立美術館

　皆様、美術館で年に2回開催される「オープンスタジオ」をご存知でしょうか。夏(7月下旬)と冬(12月下旬)に開催される当イベントですが、今年度の冬は「キラキラ！サラサラ！サンドアート！」というタイトルで、砂絵を楽しむイベントが開催されます。
　ということで、今回はオープンスタジオの開催当日までの大まかな流れをご紹介させていただきたいと思います。今年度開催のオープンスタジオの詳細は最後に。
 

①イベントの内容の決定
まず、具体的な内容を主担当、副担当で決めます。今回も砂絵以外に2～3個ほど候補がありました。候補は全て、試作を制作します。当日の時間配分で、時間通りに作り終わるか、制作過程で、あると便利な物はないか、子供から大人まで楽しい活動か、危険はないか等意見を出し合い候補を絞ります。
②道具・素材の決定
内容が決定したら、ハサミや鉛筆といった“道具”や、（砂絵であれば）色砂や型抜きをした剥離紙、台紙といった“素材”を決めます。この時点では確定ではありません。
③試作の制作
試作は担当者だけでなく他の職員の方にも制作を協力していただきます。ここで制作した作品を使用し、チラシ用の写真も撮影します。担当者はここまでの間に試作をして手順に慣れてしまっているため、初めて体験する方の意見を伺う機会にもなります。
また、素材も当日のように準備し、色や型の人気度合いも確認します。これによって当日までに準備する素材の数も確定します。
④素材の準備

15名定員で4回を2日間行うので、120名＋予備の数を基本に準備します。“１人〇個まで”とする素材の場合はより多く作る必要がありますし、人気の度合いで数が前後する場合もあります。そのため一番時間がかかりますし、大変な所でもあります。