vol.56 スケジュール!
主任専門学芸調査員 坂本 静
2015.2
美術館では、展覧会やイベント周知のため、様々な広報印刷物を作成発行しています。季刊のスケジュールもその一つ。コンパクトな紙面に、3か月分の美術館情報をぎゅっとまとめて詰め込んでいます。館内の各所に配架されるほか、県内外のいろんな場所に発送され、置かれた先で情報を発信し続けます。地道に静かに一人で、誰かが自分に気づいて中を見てくれるのをひたすら待つのです。…なんと健気な。今回は、そんなかわいいスケジュールができるまでを、ざっくりとご紹介します。
スケジュールの作成は、毎回短期決戦。まずは展覧会やイベントの担当者が、情報を入力するところからスタートします。集まった情報を紙面にまとめるのは、館と契約しているデザイナー。全体をレイアウトします。追加情報だ、変更が出たとよろめきながら、職員20名!で、より正確な情報になるよう校正していきます。日にちのない中での大急ぎの校正、これを3回繰り返します。校正原稿がちゃんと回覧しているかが時短のキモ。ほかの書類に埋もれていないか、いない人の所で止まっていないか、人さまの机の上をぎろぎろ見守ります。こうして、館とデザイナーとの間を原稿が行ったり来たりしたすえ、すべてが正しい状態になれば校了です。
で、一般的な印刷だとここで終わりなのですが、美術館の場合、作品画像がカラーで掲載されることも多く、色校正へと作業は続きます。スケジュールも色校正をします。前回同様バタバタと回覧。最後は印刷会社に出かけていって、デザイナーと印刷会社の担当者と一緒に、印刷機から出てきたばかりの紙面の色を確認します。気になる箇所を修正するラストチャンス。その場で色を微調整しては刷り出してもらい、これ、という色になったら任務完了。あとは数日後の納品を待つばかりです。
そして今、館では次号のスケジュール編集の真っ最中。雪が解け、新しい季節が始まる頃には、いろんな場所に新しいスケジュールが置かれていているはず。お手に取ったスケジュールに気になる情報を見つけた際には、美術館へ足を延ばしてみませんか。皆さんを美術館へと誘う、それが小さなスケジュールの大きなお仕事なのでした。
スケジュールの作成は、毎回短期決戦。まずは展覧会やイベントの担当者が、情報を入力するところからスタートします。集まった情報を紙面にまとめるのは、館と契約しているデザイナー。全体をレイアウトします。追加情報だ、変更が出たとよろめきながら、職員20名!で、より正確な情報になるよう校正していきます。日にちのない中での大急ぎの校正、これを3回繰り返します。校正原稿がちゃんと回覧しているかが時短のキモ。ほかの書類に埋もれていないか、いない人の所で止まっていないか、人さまの机の上をぎろぎろ見守ります。こうして、館とデザイナーとの間を原稿が行ったり来たりしたすえ、すべてが正しい状態になれば校了です。
で、一般的な印刷だとここで終わりなのですが、美術館の場合、作品画像がカラーで掲載されることも多く、色校正へと作業は続きます。スケジュールも色校正をします。前回同様バタバタと回覧。最後は印刷会社に出かけていって、デザイナーと印刷会社の担当者と一緒に、印刷機から出てきたばかりの紙面の色を確認します。気になる箇所を修正するラストチャンス。その場で色を微調整しては刷り出してもらい、これ、という色になったら任務完了。あとは数日後の納品を待つばかりです。
そして今、館では次号のスケジュール編集の真っ最中。雪が解け、新しい季節が始まる頃には、いろんな場所に新しいスケジュールが置かれていているはず。お手に取ったスケジュールに気になる情報を見つけた際には、美術館へ足を延ばしてみませんか。皆さんを美術館へと誘う、それが小さなスケジュールの大きなお仕事なのでした。