vol.54 魅力ある美術館づくりの取り組みについて
総務課長 佐々木仁志
2014.12
岩手県立美術館は、平成13年10月に開館してから13年目になります。これまで、多くの方々に当館をご利用していただいております。今後も、職員一丸となって、これまで以上に魅力ある美術館となるように努めていく必要があると考えているところでございます。
しかし、厳しい財政状況に伴う事業費の縮減、利用者の皆様のニーズの多様化、経年劣化した施設の維持管理等、当館を取り巻く環境は大きく変化しております。このような状況において、魅力ある美術館を目指していくためには、これまで以上に、様々な工夫のもとに、中期的な方針に基づき、計画的に事業を進めていく必要があると考えております。現在、当館の中期的な業務の方向性について館内全職員で検討していますが、今回はその概要をご紹介させていただきます。
○ 魅力あふれる展示事業の開催について
常設展の更なる魅力向上のために、テーマ設定等の展示の工夫やきめ細かな作品解説、積極的な広報宣伝、県内地域に出向いての美術に親しむ層の掘り起し等に取り組むことにしております。また、企画展の観覧者は企画内容によって大きく変動しますが、限られた財源のもとで魅力的な企画展を開催していくためには、中期的な開催計画の方針を明確にするとともに、民間企業等との連携や民間資源の導入等の検討が必要と考えております。
○ 美術と県民をつなぐ多様な美術教育や普及活動の展開について
普及事業の目的である美術に親しむ層を掘り起し、来館者の増加につなげていくことを目的に事業の見直しを行うとともに、児童生徒への美術教育については、これまで当館で行っている鑑賞支援や創作体験活動等に引き続き積極的に取り組んでいくことにしております。
○ 美術館情報や研究成果の積極的な発信について
限られた財源の中で広報宣伝の効果を維持していくためには効果的な広報宣伝に取り組んでいく必要があることから、広報資料の自前印刷、ツイッター等のSNSの活用、地元紙への効果的な情報の発信、近隣自治会への情報発信、盛岡駅周辺で開催される大規模コンベンション参加者の誘客に向けた仕掛け、企業の厚生福利部門への情報発信などに重点的に取り組むことにしております。また、学芸員の専門性を活かした調査研究活動を推進し、学芸員講座等で県民へ還元するなど、研究成果の積極的な発信に努めていくことにしています。
○ より親しまれる美術館づくりの推進について
従来の取組みに加え、新たな利用促進の試みを検討することにしております。無料の児童生徒向け鑑賞バスツアーを実施するとともに、新たな試みとして、展示鑑賞を希望する団体等への会議等のためのホール等の利用開放、乳幼児連れでも気兼ねなく鑑賞できるファミリータイムの設定、自販機の設置、子ども向け美術館マナーの啓発、前売り券購入場所(現在は館内のみ)の拡大等を検討していくことにしております。
○ 本県美術文化振興の拠点機能の発揮について
県内外の美術館の学芸員等との交流を推進する中から、本県の美術文化の向上に資する取り組みを見出し、実践していくことにしております。
○ 計画的な事業推進に向けた経営の質的向上について
施設の適切な維持管理、PDCAマネジメントシステムの徹底、前例にとらわれない業務執行の見直し等に取り組み、事業の展開が成果につながっていくよう経営の質的な向上を図り、県民の期待に応えていくことにしています。
当館は、県民をはじめ、多くの利用者の皆様に支えられております。皆様からのご意見等も踏まえながら、皆様に親しまれ、魅力ある美術館づくりのための検討を引き続き進めていくことにしております。今後とも、美術館のご利用、ご活用についてよろしくお願いいたします。
しかし、厳しい財政状況に伴う事業費の縮減、利用者の皆様のニーズの多様化、経年劣化した施設の維持管理等、当館を取り巻く環境は大きく変化しております。このような状況において、魅力ある美術館を目指していくためには、これまで以上に、様々な工夫のもとに、中期的な方針に基づき、計画的に事業を進めていく必要があると考えております。現在、当館の中期的な業務の方向性について館内全職員で検討していますが、今回はその概要をご紹介させていただきます。
○ 魅力あふれる展示事業の開催について
常設展の更なる魅力向上のために、テーマ設定等の展示の工夫やきめ細かな作品解説、積極的な広報宣伝、県内地域に出向いての美術に親しむ層の掘り起し等に取り組むことにしております。また、企画展の観覧者は企画内容によって大きく変動しますが、限られた財源のもとで魅力的な企画展を開催していくためには、中期的な開催計画の方針を明確にするとともに、民間企業等との連携や民間資源の導入等の検討が必要と考えております。
○ 美術と県民をつなぐ多様な美術教育や普及活動の展開について
普及事業の目的である美術に親しむ層を掘り起し、来館者の増加につなげていくことを目的に事業の見直しを行うとともに、児童生徒への美術教育については、これまで当館で行っている鑑賞支援や創作体験活動等に引き続き積極的に取り組んでいくことにしております。
○ 美術館情報や研究成果の積極的な発信について
限られた財源の中で広報宣伝の効果を維持していくためには効果的な広報宣伝に取り組んでいく必要があることから、広報資料の自前印刷、ツイッター等のSNSの活用、地元紙への効果的な情報の発信、近隣自治会への情報発信、盛岡駅周辺で開催される大規模コンベンション参加者の誘客に向けた仕掛け、企業の厚生福利部門への情報発信などに重点的に取り組むことにしております。また、学芸員の専門性を活かした調査研究活動を推進し、学芸員講座等で県民へ還元するなど、研究成果の積極的な発信に努めていくことにしています。
○ より親しまれる美術館づくりの推進について
従来の取組みに加え、新たな利用促進の試みを検討することにしております。無料の児童生徒向け鑑賞バスツアーを実施するとともに、新たな試みとして、展示鑑賞を希望する団体等への会議等のためのホール等の利用開放、乳幼児連れでも気兼ねなく鑑賞できるファミリータイムの設定、自販機の設置、子ども向け美術館マナーの啓発、前売り券購入場所(現在は館内のみ)の拡大等を検討していくことにしております。
○ 本県美術文化振興の拠点機能の発揮について
県内外の美術館の学芸員等との交流を推進する中から、本県の美術文化の向上に資する取り組みを見出し、実践していくことにしております。
○ 計画的な事業推進に向けた経営の質的向上について
施設の適切な維持管理、PDCAマネジメントシステムの徹底、前例にとらわれない業務執行の見直し等に取り組み、事業の展開が成果につながっていくよう経営の質的な向上を図り、県民の期待に応えていくことにしています。
当館は、県民をはじめ、多くの利用者の皆様に支えられております。皆様からのご意見等も踏まえながら、皆様に親しまれ、魅力ある美術館づくりのための検討を引き続き進めていくことにしております。今後とも、美術館のご利用、ご活用についてよろしくお願いいたします。